Gynecology
婦人科について
婦人科疾患
月経(生理)のお悩み
月経前症候群(PMS)
月経前不快気分障害(PMDD)
PMSとくらべ、精神的な症状が強いものをPMDDといいます。
症状にあわせて漢方薬や低用量ピルなどの内服管理やPMS点滴治療(自費診療)を行います。
治療は、月経が発来する前からお勧めいたします。PMS症状が出現する前から症状が消失する3日に1度くらい点滴治療がお勧めです。
- 内服薬について
保険診療範囲で行うことができます。
ホルモンバランスを整え、結果的に症状が軽減することができる漢方治療や低用量ピルの処方をその方のご希望、症状にあわせて治療いたします。
最初の約1カ月間は薬の効果や副作用を拝見させていただき、症状が安定された場合は3か月ごとの通院が可能ですので、ご来院が難しい場合はご相談ください。
- PMSブロック点滴について
1回:¥3,000当院ではセロトニンのもとになるアミノ酸やビタミンを補給する点滴治療をおこなっています。
点滴治療は即効性があり、症状が強い方にお勧めいたします。
早い方で注射当日、翌日に症状の改善が見られ効果は3から4日間持続いたします。
副効用としてビタミンB6がふくまれているため美肌効果もあります。点滴治療(自費)はこちら
- トコエル 1,296円(税込)
2021年11月に大塚製薬から発売になった複合型サプリメントです。
月経前症候群の方向けに作られた大塚製薬のエルシリーズ(エクエルなど)の仲間です。
月経前の1週間に1日1袋(3粒)服用していただきます。
名前の由来となったγ-トコフェノール、γ-トコトリエノール以外にもエクオールやカルシウムなどが含有されております。
ご希望の方はお申しつけください。
トコエル公式サイト
PMSよりもさらにイライラが激しく、自分では抑えられない絶望感やうつ状態により仕事、対人関係、家庭で支障をきたす深刻なケースをPMDDといいます。
病気の原因がセロトニンという感情に左右する重要なホルモンと関係していることから、うつ病に使用するSSRI(選択的セロトニン阻害薬)という薬剤で改善が期待できるとわかり、すぐに精神科など受診できない場合でも当院で処方は可能です。
ただし1回の服用はうつ病で使用する量よりも服用の1/3程度と少なく、目安は6カ月間で月経前から月経開始したら終了するので、薬を飲むこと自体に抵抗を感じず症状がある場合は内服してみましょう。
月経不順
月経不順
ご自身の月経がどのような理由で不規則となっているのか、また器質的疾患が隠れていないのかなどの検査を行い、その上で基礎体温(BBT)・ホルモン値の変動を確認します。ご自身でも月経を予測できれば、その時期におこる悩みを軽減できますので、そのお手伝いをします。
基礎体温は専用の婦人体温計での測定が必要です。
なかなかクリニックに来院できない場合は体温表と婦人体温計さえあり、また正しい計測方法ができれば、排卵の有無を知る目安に費用と時間がかからずに行うことができます。
計測方法が毎日ご起床前に測定していただくので、少しの根気が必要かもしれません。
また毎日測定しても排卵日を事前に予測することは困難なので、気に病んで不安やストレスなるような場合は無理に測定しなくても構いません。
2カ月ほど、可能であればご自身の健康のためにも記録してみましょう。
ホルモン値の測定は初診時と治療開始1年後の変化を測定してみましょう。
他院での採血結果や健康診断の結果もぜひご持参ください。患者様に必要以上の痛みや検査費用をかけないよう心がけています。
- 治療の開始について
初診時に採血、超音波検査などを行い結果は約10日間で判明いたします。
同日に月経不順の原因がある程度推測できる場合はご希望をお伺いして治療を開始することができます。
通院いただく目安として、ホルモン療法や漢方治療の方は初診時から1カ月以内に一度をおすすめします。症状や気になる副作用などがない場合は3カ月ごとの通院も可能です。
まずはストレス、不規則な生活習慣、過度の体重変動などがないか問診しながら確認してみましょう。その後ホルモン採血検査、超音波検査による結果に基づきホルモン治療(ピルなど)、漢方治療をおこないます。
生理痛(月経困難症)
疼痛に合わせ鎮痛薬や漢方薬などを使用(対症療法)し、さらに内分泌治療(ホルモン治療)を行うことにより痛みを軽減することができます。
お薬は初回は安全のためにも1カ月分の処方となります。その後は最長3か月分まで処方可能です。
- 思春期の生理痛
思春期の生理痛ももちろん受診可能です。思春期は試験や部活の用事も多く、月経のコントロールの必要があると思われる機会も多くあります。
初めての月経(初潮)から6カ月経過していればピルの内服も可能です。
まずは痛みの原因に大きな病気がないかどうか確認し、鎮痛剤や漢方治療も可能です。
我慢せずに相談して決めていきましょう。
過多月経
採血検査でホルモン値や貧血の有無を確認し、さらに超音波検査にて評価いたします。
原因に応じて対症療法のみならず、内分泌治療(ホルモン治療)により月経周期をコントロールすることも可能です。特に直接黄体ホルモンを放出する子宮内システム(ミレーナ)を使用すると、出血と痛みを緩和することができます。
治療を開始すると、月経量の減少は通常1カ月程度で減少を実感できます。
ただしミレーナ挿入の場合約数カ月は、月経時以外に不正出血が持続することがあります。
ホルモン治療の場合は初回は副作用などの確認のためにも1カ月以内に1回来院していただき、症状が安定している場合は2カ月に1回の通院かが可能です。
ただし貧血などがある場合は通院回数や採血検査が必要になる場合もございます。ご了承ください。
ミレーナ挿入後は1か月後 3か月後、6カ月後、1年後以降は1年に1回の検診があり5年後に抜去いたします。
ただし過多月経の方は子宮筋腫、腺筋症などの程度に応じて治療間隔や検診間隔が異なりますのでますので、ご自身の状態に合わせて定期検診は行いましょう。
不妊症かも?
妊娠することが大変だと感じる方も最近は多くいらっしゃると思います。
当院は専門クリニックではありませんが、一般的な不妊症検査・アドバイスは可能です。ご自身の健康を第一に、ライフスタイルを考え、ご気軽にご相談ください。
- 不妊症は社会問題になっている身近に迫った問題です。
夫婦6組の内1組は悩まれているとされていますし、実際家庭不和になることもあります。
教科書上の定義は【不妊症とは妊娠を希望し、1年間性生活をおこなっているにも関わらず妊娠の成立を見ない場合】とされていますが、不妊症は病気ではなく痛み不快な症状もないため検査で100%わかることはなく原因の特定も難しいのです。
妊娠できないのにはどこかがわるいのだ、何が原因なのか私も気に病みましたし、多くの方は気になります。
ですが不妊症は検査の結果が正常であったり、逆に異常がみつかっても本当の原因までは特定できないこともあります。
当院では超音波検査で病気がないかどうか、ホルモン採血などの基本検査はおこなうことはできます。
それ以外の基本検査に関しては皆様と相談し、治療の希望に応じて相談していきますので、もしも不安に思うことがある場合にはご相談いただければと思います。婦人科専門医が対応いたします。